今週の東京競馬場は、また雨か….。
重馬場適性のある馬とない馬の違いを教えて下さい。
重馬場適性の有無は
走法分析をすれば、分かってくるもんだ。
最初は走法を見ても
どの馬が重馬場適性のある馬なのか分からないよな。
どう言った走法が
重馬場が得意な走法で
どう言った走法が
良馬場が得意な走法になるのか
解説していこうと思う!!
重馬場で走る馬の特徴
ピッチ走法の馬が重馬場では走る
ピッチ走法とは何なのか
一言で言うと
歩幅が小さくて、脚の回転数が早い走法
これがピッチ走法の特徴。
ピッチ走法の代表的な走り方である
オルフェーヴルの走り方を見てみよう!!
2:10くらいまで飛ばすと
いいところだけ見れる
この走り方を一旦覚えて欲しい
オルフェーヴルは赤帽子の馬だ。
掻き込むような走法で
脚の回転数が他の馬よりも多いのが特徴的だ。
次にストライドの大きな走法の馬を見てみよう
リバティアイランドの走法が分かりやすい。
2:02くらいまで飛ばすと早く見れる
どうだろうか?
リバティアイランドの方が
対空時間が長く
跳ぶような走法に見えたんじゃないだろうか
一般的に
オルフェーヴルのような
脚の回転の速い走法をピッチ走法といい
リバティアイランドのような
脚の回転の遅い走法をストライド走法と言う
ある程度競馬をやったことのある人なら
分かるとは思うが
オルフェーヴルは重馬場で結果を残してきた名馬だ
重馬場では
オルフェーヴルのような
ピッチ走法が強みになる。
重馬場で走る馬を見つけたかったら
オルフェーブルやゴールドシップのような
掻き込むようなピッチ走法の馬を見つけていく
そう言った分析が大切だ。
最初は走法を見ても
ストライド走法なのか、ピッチ走法なのか
分かりにくいかもしれないが
意識しながら走法を毎日見ていれば
必ず、分かってくる。
ぼんやりと競馬を見ているよりも
楽しいと思うぜ
なるほど!
ピッチ走法かどうか見れば
重馬場で走る馬か分かるんですね
そのピッチ走法って他にどんな特徴があるんですか?
ピッチ走法、ストライド走法の違いは
重馬場適性の有無だけではない。
走法はもっと奥深いんだ。
ピッチ走法かストライド走法かを
分かっていることで得られるメリットは
重馬場適性が分かること以上に
もっと多くのメリットがあるのだ。
項を変えて
ピッチ走法、ストライド走法の
ストロングポイント、ウィークポイントを説明しよう!
ピッチ走法の特徴
①重馬場に強い
②スピードの瞬発力に優れている
③機動力に優れている
重馬場に強い
ストライドの大きな馬は
走る時に滑ってしまう可能性があって危険だ。
しかし
ピッチ走法の馬は大跳びの馬と違って
脚の回転が速い分
しっかりと馬場を捉えて蹴ることが出来るので
重馬場でも馬場が悪いのが苦にならない。
また、しっかりと地面を捉えて蹴ることが出来るので
坂道のある競馬場も得意だ
スピードの瞬発力に優れている
脚の回転が速いため
瞬間的に加速ができる。
中山や阪神内回りなどの
直線の短いコースでは
ストライド走法が加速に手こずっている中で
一気に加速して競り勝つことができる。
自転車のギア1がギア5よりも
加速が速いのと同じ。
機動力に優れている
阪神内回りコースや中山では
最後の直線が短いため
コーナーから加速していく戦いになる。
コーナーのカーブではどうしても
スピードが減速してしまう。
その減速幅がストライド走法よりも
ピッチ走法の方が少ない。
自転車のギア1の方がギア6よりも
小回りが効くのと同じ
ストライド走法
①重馬場に弱い
②スピードの持続力に優れている(トップスピードが高い)
③機動力がイマイチ
重馬場に弱い
ピッチ走法とは反対に
大跳びのため
馬場の影響を受けやすい。
そのため、重馬場では
基本的にはピッチ走法に軍配があがる
スピードの持続力に優れている
スピードの瞬発力はイマイチだが
スピードの持続力は長けている。
長く脚を使う際にはストライド走法が強みとなる。
分かりやすい例が2022年のダービーだ
ピッチ走法のダノンベルーガ
ストライド走法のドウデゥース
この二頭の走法の違いが
如実にレース結果として現れたレースだ
ダノンベルーガは緑帽子だ
ドウデュースはオレンジ帽子だ。
2:05秒くらいから見ればすぐに見れる。
ダノンベルーガはピッチ走法の馬で
加速に優れているが
トップスピードの高さで
ドウデゥース、イクイノックスに負けてしまった。
このレースは
予想の段階で
ピッチ走法とストライド走法の特徴を分かっていたら紐解けたレースだ
ちなみにだが
天皇賞・秋でもダノンベルーガは加速に優れていたため
一時は先頭馬群から抜け出しにかかったが
トップスピードの違いで
イクイノックスに差されてしまった。
このようにスピードの持続力の高さが求められるような戦いでこそ
ストライド走法は輝いてくる
機動力がイマイチ
東京競馬場などのスピードの持続力勝負が
レースの分け目になるようなレース質では
ストライド走法が活きてくるが
小回りコースや直線の短いレースでは
コーナーからの加速が求められるため
機動力が必要になってくる
そう言ったレースではピッチ走法の馬が好成績を残しやすい。
分かりやすい例が
多頭数立てで行われた
2022年の中日新聞杯。
1番人気のプログノーシスが惨敗。
プログノーシスはストライド走法の馬の差し馬。
中京競馬場の最終コーナーは下り坂になっている。
そこでストライド走法のプログノーシスが
勢いをつけて加速したが
小回りの効かない走法のため
大きく膨らんでしまった。
それで大きな距離ロスが生まれたのが原因で
見事に惨敗。
ストライド走法の機動力の足りなさが響いたレースだった。
1:30秒くらいから見れば早く見れるぜ
競馬場と走法
ピッチ走法、ストライド走法に
強みと弱みがあるのは分かりました。
具体的に、どの競馬場でどの走法が活躍するか教えて下さい
大体、どの競馬場で
どの走法が台頭しやすいかは決まっている。
ざっくりと解説する
ピッチ走法が勝ちやすい競馬場
・阪神内回りコース
最後の直線が短く、最後の直線には坂がある。
コーナーから加速していく機動力
坂を登る馬力性能
これらが必要になるため、ピッチ走法が有利
大阪杯、宝塚記念などが該当する
・中山内回り
最後の直線が短く、坂がある。
コーナーから加速していく機動力
坂を登る馬力性能
これらが必要になるため、ピッチ走法が有利
皐月賞、有馬記念が該当する
ストライド走法が勝ちやすい競馬場
・東京競馬場
最後の直線が長く
スピードの持続力が求められる
坂もあるが
馬力よりも遥かにスピード能力の方が大切
これらが必要になるため、ストライド走法が有利
ダービー、オークス、安田記念、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋、ジャパンカップ
こう言った競馬界の王道レースは
ストライド走法の馬が台頭しやすいレース質。
・京都競馬場
以前は機動力も必要だったが
改修工事の後は
コーナーが緩やかになり
スピード能力の重要度が上昇。
スピードの最大値の高い馬が強さを見せる
そのため、ストライド走法が有利
天皇賞・春、エリザベス女王杯、秋華賞、マイルCSが該当。
まとめ
①重馬場で走るかどうかを知りたかったら
ピッチ走法かどうかを見極める
②ピッチ走法、ストライド走法の両方に
メリット、デメリットがあるため
一概にどっちが強いとは言えないが
それぞれの適性の高いコース条件がある
③ピッチ走法は阪神、中山の内回り
ストライド走法は東京、京都で力を発揮しやすい
大体、これくらい抑えておけば
重馬場で勝てる馬は導きやすくなったんじゃないか?
いや、ちょっと待って下さい!
東京競馬場や京都競馬場の重馬場だったら
どっちの走法を重視するべきなんですか?
正直、馬場状況次第だ。
明らかな不良馬場で殆どの馬がロクに走れないなら
ピッチ走法の馬を優先させていくべきだし
良馬場に近い稍重程度ならば
ストライド走法に分があると思う。
1番確実なのはそのレースの前のレースを確認して
どれくらい馬場が荒れているかを確認して判断することだ
重賞だったら
ギリギリまで馬場状態を確かめて
俺が馬場の情報を発信していると思う。
Twitterの方をフォローしていれば
ほぼ確実に良質な情報が手に入ると思うぜ
この記事はこれくらいで終わろうと思う。
走法分析はまだまだ俺も上達の途中だ。
日々、学びを深めている。
また、考えがまとまったら記事にすると思う。
では!
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